値決めは非常に重要でこの設定がズレていると ・ 沢山働いても利益が全然出ない ・ 少ない労力でガンガン利益が出る ・ 高すぎて全然、客が来ない ・ 安さを求めて粗悪な客が来る 等々、天国と地獄の分かれ道でもあります。 値決めの話は置いておくとして今日はタイトル の通り 値上げ と 値下げ の効果をお伝え します。共に販売価格を上下するだけで原価はそ のままを維持するという前提です。 ★ 前提条件(一月当たり) ・ 一個あたり販売価格 10,000円 ・ 販売数量 1,000個 ・ 原価率 50% ・ 従業員1人当たり最大取扱数 200個 ・ 従業員1人当たり給与 300,000円 ・ 販売個数一個あたり副費 200円 <施策前損益> 売上 10,000×1,000 = 10,000,000 原価 5,000×1,000 = 5,000,000 人件費 300,000×5人 = 1,500,000 副費 200×1,000 = 200,000 利益 10,000,000-5,000,000-1,500,000-200,000 = 3,300,000 <30%値上げ施策(但し個数は30%減)> 売上 13,000×700 = 9,100000 原価 5,000×700 = 3,500,000 人件費 300,000×3.5人 = 1,050,000 副費 200×700 = 140,000 利益 9,100,000-3,500,000-1,050,000-140,000 = 4,410,000 <30%値下げ施策(但し個数は30%増)> 売上 7,000×1,300 = 9,100000 原価 5,000×1,300 = 6,500,000 人件費 300,000×6.5人 = 1,950,000 副費 200×1,300 = 260,000 利益 9,100,000-6,500,000-1,950,000-260,000 = 390,000 ご覧の通り、【安くして個数を捌く】というのはかなり 悪い選択となります。個数を捌くということは従業員 も増やさないといけないし、管理コストも増大します。 人件費を抑えつつとなると何かしらのシステム導入 が必要です。 しかし、全くダメな選択肢かというとそうでもなく ・ 安売りでシェアを独占する(他社を市場から撤退させる) ・ シェアを独占した後、値上げに移る なら一考の余地はあります。どちらかというと大企業 向けの戦術ですね。 一方、値上げですが今回のシミュレーションでは 【30%の値上げで30%数量減】ですが50%数量減 だと利益は施策前と比べて減ってしまいます。 今、新しく作っているセミナーでこの辺りのお話はも う少し掘り下げていけたらと思います。その中には 『値上げするのは怖い。抵抗がある』 方に対しての方法もありますのでお楽しみにして お待ち下さい。 今日のWriter: y.hori