決算書を作るための工程には日々の取引を 記録、集計して最後に転記しなければなりません。 遠い昔、、、遙か彼方の銀河系では記録を 紙に行い集計をそろばんや電卓でせっせ せっせとポチポチしてさらにそれを決算書の フォーマットでまた紙に転記していたそうです。 そうなると大体どうなるかはお察しの通りで 集計・転記・表記の段階でエラーが起こり ます。そのエラーを探すのにまたφ(`д´)カキカキ ポチポチ・・・・書き直しをするのにまたφ(`д´)カキカキ 大体、こういう感じになります。 月日は経って会計ソフトなるものがリリース されました。こいつはソフトに取引を入力すれ ば自動的に整理・集計・転記してくれるという 優れものです。いわゆるインストール型会計ソフト の登場です。 更に月日は経ってこの入力の部分を銀行 口座やクレジットカードと連携して自動的に 入力してくれるという桃源郷のようなソフトが 登場しました。いわゆるクラウド型会計ソフトです。 【これでみんなクラウド型会計ソフトに移行でハッピー!】 と、思いきやそうは問屋が卸しません。残念 ながらそう簡単にいかないのが現実です。 ではクラウド型会計ソフトのメリット・デメリットを 忖度なしでお伝えします。 〇 メリット 1. 連携による自動入力 恐らくこれがクラウド型会計ソフトの最大のメリット だと思います。銀行口座やクレジットカードと紐付け をし、取引先と科目を設定しておけばあとは自動で 入力されます。同じ取引先で同じような取引が連続 して発生する場合、絶大な効果を発揮します。 2. OSを問わない クラウド型は主にブラウザ内で処理を行いますので win、mac両方に対応しています。一応、インストール 型でもmacに対応しているものもありますが限られて います。 3. 常に最新バージョン クラウド型の場合、月々の支払にメンテ料も入って いる場合がほとんどなので急な法改正があっても ソフトを追加購入するようなことはほぼありません。 ✕ デメリット 1. 動作がとろい どうしようもないことですがクラウド型は取引を 全てネット経由で記録します。そのため動作は 通信環境に左右され、かつ、どんなに頑張って も今のところインストール型に比べて動作は散漫 です。 2. 予期せぬサーバーエラー 実際にあったことですがデータがクラウドにある 以上、サーバーが何らかの理由でメンテ中の場合 はログインできません。よってこの間は作業がスト ップしてしまいます。予期せぬ事態のため日々、 コツコツと処理をしないといけません。 3. 連続しない取引には滅法弱い これはメリットの①に関連しますが例えば同じ 会社に対しての支払が常に【仕入】だった場合 は自動的に仕入で入力されます。 ところが同じ会社に対してでも仕入・消耗品費・ 手数料・・・・等々、ばらばらに変わる場合は せっかくの自動入力が本来の力を発揮できません。 また紐付けができない現金による取引は相性が悪いです さて、これらをトータルして僕の個人的な意見ですが ・ 銀行やクレジットカードでの取引がメイン ・ 同じ取引先に対して毎月同じ取引が続く ・ データをクラウドに保存することに抵抗が無い ような会社にはオススメします。最初の紐付け を乗り越えられればかなり作業が楽になります。 逆にあまりオススメ出来ない会社は ・ 現金での取引が多い ・ 同じ取引先でも毎回、取引の内容がばらばら ・ データは自社にないと不安で仕方が無い です。 自社にあった会計ソフトで少しでも手間を減らしたい ものですね! 今日のwriter: y.hori バックナンバーはこちら