前回の記事 で『一年間で出すべき利益の基準額 は貸借対照表にヒント有り』 と書きました。 『え?利益なのに貸借対照表なの?』 『貸借対照表ってなに?新しい中華料理?』 等々、思われることがあるかもしれません。しかし ここにヒントが埋まっています。 では早速、金庫の中から決算書を取りだして貸借 対照表を見てみましょう。 じーーー。 じーーー。 『負債の部』の中に『一年以内返済予定長期借入金』 という科目はありましたか? これは銀行から証書借入した場合で一年以内に返済 期限が到来するものです。 上場企業のIR情報で有価証券報告書を読むとほぼ 必ずと言っていいほど載っています(上場会社は決算書 の表示に関して厳しく規定されています) 無いという場合は ① 短期借入金として表示されている ② 会社に銀行借入が存在しない ③ 長期借入金に含まれている のどれかに該当します。 ①~③のどれに該当するかは会社によって様々 ですがいずれにしろ一年以内に返済する予定の 借入額よりも利益が上回らないと会社のお金は湯水 のように減っていきます。 ここまで見て頭の中で『???』マークが出てくる人 は家計に置き換えて考えてみましょう。 会社での売上は個人(会社員)に置き換えると給与収入 になります。会社での経費は個人ですと生活費でしょうか。 一年以内返済長期借入金は一年以内返済ローン(住宅 借入金)みたいな感じになると思います。 となると・・・・ <家計> 給与収入 - 生活費 > 一年以内返済ローン となっていないとお家のお金はみるみるうち に減っていきます。 会社の場合ですと実際には設備投資等が入って もうすこし計算は複雑になりますが大雑把に言うと 売上 - 経費 = 利益 > 一年以内返済長期借入金 とならないと会社のお金はガリガリ減っていきます。 中には 『お金が減ったらまた借りたらええんや!』 などと宣う人もいますがその借りたお金もいずれ 返さなくてはいけません。そして借りれば借りる ほど毎月の返済額が大きくなっていくのが通常です。 決算書を読めない人は今日のお話に気づいていな い方がほとんどです。というか、気づいたときには手遅 れということが結構あります。 決算書がずーーっと金庫の中でホコリをかぶって いるのはもったいないですよー。 今日のwriter: y.hori