前回の記事で【潰れやすい会社の貸借対照表】の
特徴を書きました。今回は続きを書いていきます。
繰り返しますが損益計算書は一年間でリセット
されますが貸借対照表には会社が生まれた時
から直近期までの取引の結果が遺産として残って
います(良くも悪くも)




3.投資等の資産に本業と関係のない資産が多い

貸借対照表の下の方に【投資その他資産】が
あると思います。ここには流動資産・固定資産の
いずれにも該当しないものが入ってきます。
よくあるのが関係会社に対する出資や預け保証金
でしょうか。
最近は見ることが少なくなりましたが、例えばここ
に【ゴルフ会員権】や【リゾート権】のような

【本業との関係性が薄い資産】

が有る場合は要注意です。また回収の見込が薄い
長期貸付金も長期間野ざらしなら実質無価値の
可能性が高いです。


4.割引手形(裏書手形)残高が手元キャッシュ残高を超えている

ここ数年でかなり減りましたがまだまだ手形取引
が多いところもあります。
売上代金を手形で貰うと通常、期日まではお金が
入ってきません。
そこで銀行へ行って割り引き(換金とイメージして
もらえれば)をして資金化して運転資金に充てます。


で。このまま何事もなく手形期日に決済されれば
問題ないのですが・・・

振出人がポックリ逝った場合には銀行にて割り
引いた金額を買い戻さないといけません。


きっちり耳を揃えて払う必要があります。

この【割り引いた手形の残高】が【預金残高】を
超える場合、振出人がお逝きになるとリーチ一発
で自社もお逝きになる可能性があります。

一応、銀行から買い戻した金額は振出人に請求
(いわゆる不渡手形)できますが、ほぼ回収は出来
ません。紙くず同然です。


以前は決算書にこの割引手形残高の金額が
記載されていましたが最近では貸借対照表
に計上されず注記という形で見落としがちに
なりやすいです。



さて、ここまで貸借対照表の危険ポイント(主に
資産の部)について書きましたが自社の状態は
どうでしょうか。2回に分けて書いたものは決して
損益計算書には載ってきませんので経営者自身
が貸借対照表をしっかり読み込む必要がありますよ!




 今日のwriter: y.hori

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